2022年12月28日
近畿大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科では、2022年12月から、口やのど、鼻などの頭頸部がんに対応した新しい治療法「光免疫療法(アルミノックス治療)」を開始しました。
光免疫療法は、手術療法・化学療法・放射線療法・免疫療法に続く“第5のがん治療法”として注目を集める治療法です。がん細胞の表面に多く現れるタンパク質に結合する薬剤を投与し、医療機器を用いてレーザ光を当てることで、薬剤がこれに反応し、がん細胞を死滅させる治療法です。現在、手術などの方法では治療できない難治性再発頭頸部がんが保険適用となっており、頭頸部アルミノックス治療とも呼ばれています。
切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん
まずは外来にて光免疫療法の適応があるかどうかの検査をします。
適応があると判断されれば、入院の予約をしていただきます。
本治療は、①光免疫療法用の治療薬(アキャルックス®)を点滴で投与して、がん細胞の表面に多くあらわれるタンパク質に結合させ、②レーザ光を当ててアキャルックス®を反応させることでがん細胞を死滅させる、という二段階で各1日ずつ2日間にかけて行われます。
治療後は強い光や直射日光に当たらないように、数日間病室で過ごしていただき問題がなければ退院となります。
提供:楽天メディカル