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病院概要

高度医療 リニアック

2020年04月01日

新型リニアックの導入でより精度が高く短時間の放射線治療を実現

手術、化学療法と並ぶがんの三大治療のひとつが放射線治療です。放射線治療は、治療そのものには苦痛がなく、身体機能を温存でき、身体的負担が少ないことや外来通院での治療も可能なことなどから、多くの患者さまに適応されるようになってきています。
当院では、患者さまの身体に優しいがん治療を推進するため、高精度の放射線治療装置であるVarian社製リニアック「Halcyon(ハルシオン)」を、2019年4月に西日本で初めて導入しました。リニアックは治療台の上に患者さまが寝た状態で、高エネルギーのX線や電子線を多方向から正確に病巣へ照射する装置。正常な細胞へのダメージを極力減らし、効率よくがん細胞を死滅させることができます。
新型機器の最大の特徴は、治療時間がかなり短縮されたこと。一般的なリニアックのおよそ半分になり、照射時に息を止める必要もなくなるなど、患者さまへの負担が大幅に軽減されています。形状はCT とよく似たドーナツ型で表に出ている可動部分が少ないため、機械と患者さまの身体が衝突する危険性も低くなりました。
また、照射部の口径が大きく、圧迫感のないデザインでスマートな印象。静音性も高く、リラックスして治療を受けることができます。さらに、新世代の2段式マルチリーフコリメーターを搭載し、患者さまごとに質の高い治療計画の立案が可能。これまで以上に鮮明なCT 画像を撮影し、病巣への的確な照射を実現します。
当院では前立腺がん、肺がん、頭頸部がん、膵臓がん、婦人科がんなどに積極的に新型リニアックを適応し、安全な高精度放射線治療を提供していきます。

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